人形町第一の名物 玉ひでの親子丼は並んで食べなきゃ
2008年 12月 28日
*注1:最も古いかと思いきや、楊枝の「さるや」は宝永元年、1704年創業だそうな、人形町恐るべし(^^ゞ
この行列を毎日のように眺めつつ昼食を食べ歩いたkimcafe、ある日、玉ひで行列の法則を発見いたしました
玉ひでの場合、午後1時までに親子丼の列に並んだお客までで打ち止めとします
従って13時までに列に並べば、必ず親子丼にありつけるのですが、13時ちょっと前に並ぶのが一番列が短いようなのです
*注2:お昼のコースを予約しているひとは列に並ぶ必要はありません、「あの行列はなにかな? 寒いのに大変ですね」とか呟きながらどんどん中へ入りましょう(^^ゞ
*注3:お昼のコースといえども5000円からですのでそれなりの覚悟は必要ですね
また、元祖親子丼コースには親子丼が入ってますが、すき焼きコース(もちろん鶏の)の場合はご飯を親子丼に変更してもらえばOKです
*注4:上記のすき焼きコースの場合、親子丼にするには追加料金が必要、かつお腹に余裕がないと無理かと
いささか説明が長くなっておりますが、長年の観察の結果得た法則ですので仕方ございませんぞ(^^ゞ
「13時ちょっと前が列が一番短い」というその法則に従えば、昼休みのリーマン・OLでも玉ひでの親子丼が食べられそうですよ
ということで社内で同志を募り並んでまいりました
今日はその経験おばご報告させていただきます
【発見1.玉ひでは並ばせのプロである】
行列を毎日毎日、また今日もとさばいているのですからさすが行列のプロですね
・近隣の店舗に迷惑をかけない配慮→隣の店舗「来福亭」にかからないように行列を折り返す
・割り込みなど客同士のトラブルを避ける配慮→並び方の指示解説張り紙
・並ぶ客を飽きさせない工夫→久保田万太郎の俳句(?)、読めないが・・・(^_^;)
昔の料理屋の投票による番付などが張り出してあります
竹葉亭の1900票、すき焼きの江知勝500票に比べるといささか票数が少ないがいたしかたないところでしょうね(^^ゞ
玄関前まで進むと、メニューが張り出してあります
なるほどここで何を注文するか予め決めさせる作戦ですね
残念ながら800円の「とく親子丼」は売り切れです(^_^;)
玄関内に入るとほっと一息、寒さもしのげます
でも、並ぶのが終了した訳ではありません
玄関で靴を脱いだら、また待ちます、しかしゴールが見えた安心感があるんです
ディズニーランドのアトラクションでも並ぶ途中でいろいろ見せて客を退屈させない工夫がありますよね、また、列が進むことで安心するのでしょう、列のコースを変えて進ませるという工夫もあると聞きます(要は無駄に進ませる)
玉ひでとDランド、共に並ばせのプロでございましょう
玄関に飾ってあるのは昔の玉ひでの写真ですね
なるほど、明治・大正の人形町はこんなんだったのでございましょうね
みんな直立不動なのがそれっぽいです(^^ゞ
お久しぶりでございます、こちらは親子丼の発明者とされる五代目の妻「とく」さんではございませんか
なんでも明治24年に「とく」さんが鳥すきの卵とじ「親子煮」をご飯にのせて食べやすくしたんだそうな
ディスプレイの親子丼が本物の親子丼になっていたのにはたまげましたぞ!
【発見2.玉ひでは混んだ座敷での客扱いのプロ】
さてさて、続いて玄関脇のところで食券を買います
なるほど、そうすれば事前に注文を把握でき、注文をとったとらぬでもめることもなく、帰りに会計で時間をかけることもありません
掘りごたつの座敷に通され、食券てか札を並べて待ちます
全員、元祖親子丼1300円でございました
座敷にきて気付き驚いたのは、この部屋が一方通行になっていることです
中央の廊下側(食券買うところから)から入り、出るときは玄関に面した扉から直接出る
こうすれば客がぶっつく恐れもないです
さすがは玉ひで!行列さばきのKNOW HOWは凄いです
もっとも、待つまでもなく親子丼がやってまいりました
並びはじめからここまで約20分でございましょう
精神的にも短かった時間ですが、実際たいしたことなかったようですね
【発見3.玉ひでの親子丼は唯一にして独自の世界を作る】
いよいよ親子丼との対面です
これまでコースの親子丼と持ち帰り親子丼は食べたことがありますが、昼の本物はお初でございます(^_^)
・まず、容器が独特です
他にないような平べったい塗のお椀、蓋の上に小皿が載るのも変わってますね
・鶏スープはさっぱりにして濃厚です・・・わかるかな(^^ゞ
・漬物はみじん切りにしてねばつきます
そして甘味がかった親子丼の味も独特でございます
卵と鶏肉以外はネギも三つ葉も入りません、これがホントの親子水入らず、なんちゃって(^^ゞ
そして鶏肉はさすがに旨いもんですわい
・平べったいお椀に薄く敷き詰めたかのような親子丼を食べるには箸ではうまいこといきません
ここはやはり、添えつけの塗りの匙(さじ)を使うしかないでしょう
すくっては食べ、すくっては食べ、カレースタンドみたいです
和食では他にない不思議な食事風景かもですね(^^ゞ
「今日は人形町ってとこで、有名な玉ひでの親子丼を食ったぞ~、とーっても面白くて旨かったからな~、会社に帰ったらみんなに自慢しようかと思ってるのよ~」
どうです、みなさんもたまには玉ひでで行列してみませんか?
ザッツ・エン玉ヒデメントなんちゃって(^^ゞ
玉ひで 中央区日本橋人形町1-17-10
良く行く小岩の某ラーメン屋は40分待ち当たり前なので…
量少ない、味薄い、60分待って食べる価値なし。