いもぼう平野屋、または京の伝統について
2006年 09月 03日
有名な「いもぼう」を一度食べてみようということで、ガイドブックにあった平野屋さんに予約の電話を入れたのです
「何でこられます?」というので「タクシーで」と答えると、電話の方はこんなことを言うのです、「実は、直ぐそばに平野屋本家という店がありまして、うちは平野屋本店と申しまして、うちのほうが古いのですが・・・、よくタクシーの運転手さんも間違えられるのです」
「ですから、タクシーには知恩院の三門の方から入ってもらってくださいませ」
おお、どうやら本家争いがここにもあるらしいと分かりました
ガイドブックの地図には確かに、円山公園の入り口付近に平野屋本家、少し奥で知恩院側の入り口に平野屋本店という2つの店が見えました
タクシーでは運転手さんに「いもぼうの平野屋さん」とお願いしましたが、分からない様子
「円山公園の・・・」というと「ああ、円山公園のなかでっしゃろ」と了解してくれました
しかし、言われた通りに「知恩院の方から入ってください」と言ったにも関わらず、運転手さんが止めたところは手前の平野屋本家の前でした
うーむ、これは分かりにくいです(^_^;)
平野屋本店に予約していても、「あーこれだこれだ」と平野屋本家に入ってしまうお客もいることでしょう
本店の女性が心配されるのもごもっともなことでございますが、いったいなんでこんなことになってしまったんでしょうか(ーー;)
平野屋本店と平野屋本家のホームページには、それぞれ「いもぼう」とお店の来歴がのっております(リンク先参照)
それによれば、どちらも平野権太夫という人が始祖、宮様の九州行幸にお供して持ち帰った芋が海老芋となり、棒鱈と炊き合わせる料理をだす店を開き、代々に渡り一子相伝にて技を伝えたのも同じでございます
代々の歴史の中で、兄弟喧嘩なんかで2つの店に分裂したのだろうと推察されますが、さすがにその間の事情は書いてありません
そういえば「一子相伝」という言葉を辞書で調べると「学問・技芸などの奥義・秘法を自分の子の中の一人だけに伝えること」(大辞泉)とあります
お父さんが間違って二人の子供に秘法を伝えてしまったんでしょうかね、なんか考えさせられます(ーー;)
料理でございますか?
あっ、これはこれは失礼いたしました
お料理も店の雰囲気も大変に結構なものでございました
料理は雪御膳 3150円
写真は上から、平野屋本店入り口、部屋の入り口
料理は「いもぼう」(海老芋と棒鱈の炊き合わせ)と酢の物
とろろのり巻きと祇園どうふ
ご飯、香の物と吸い物
平野屋本店 京都市東山区円山公園内知恩院南門前
[Hiranoya-honten, Maruyama-kouen,Kyoto]
Imobou Dinner ,Traditional specialties of Kyoto
Imobou is simmered taros and dried codfifh.
B級グルメTOP
平野屋本家の方が建物は新しそうです
ちなみにURLは
平野屋本店 http://www.imobou.net/
平野屋本家 http://www.imobou.com/
なんですよ(^^ゞ
ちなみにちなみに、両店とも「登録商標」の文字がありますが・・・(^^ゞ
だいぶ前ですが両方行った事あります。
一回目はめったにないご招待で本店に。
二回目は、行った事あるなら連れて行ってと頼まれて、しっかり勘違いで本家に。
お味は?
たしかに、 一子相伝のお味でございました。
スラックスで行った記憶がありますがw